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大工道具  玄翁

柄のすげ方

トンカチ、金槌などと呼ばれる釘などを打つときに使う道具を使ったことがある方も多いと思いますが、大工道具としては玄翁「げんのう」と呼びます。

一口に玄翁と言っても細かくは 釘打ちに特化したものや、ノミなどに使うものなど細かく分かれているのですが、上の写真の柄の部分に角度がついているのがお分かりでしょうか?

一般的な金ヅチなどは柄が頭に垂直に据えられていて重心を下げるために頭の上半分を細く「釘抜きや釘へしにするなど」して重心を下げ、振り下ろしたときに軽く感じるように作られていますが

大工のように力強く肘から振り下ろすと 入射角が斜めになり釘が曲がりやすくなります。そこで柄に角度をつけて据えるのですが

頭が釘にあたる高さと 柄の握る端に小指1本分の幅を足したラインが水平になる角度で据える こうすることで釘に真上からあたりなおかつ重心が下がるので当たった時の力も増すようになります。

ちなみに柄の長さは頭の部分を手のひらで握り 肘の間接に端が来る長さがいいとされ、頭の部分が平らな面と丸みのある面があるようであれば、平らな面で釘を打てるようにすえます。

先人の知恵って素晴らしい!

鎌倉工務店テピーハート