漆喰は、紀元前のエジプトや日本の安土桃山時代から使われ続けている歴史ある建材です。特に江戸時代から300年以上にわたり、さまざまな建物に使用されてきました。その長い歴史が示すように、漆喰は信頼され続けてきた素材です。
漆喰の魅力のひとつが、その優れた調湿性です。漆喰は湿気を吸収し、乾燥すると放出する性質があり、日本の四季に応じた快適な室内環境を自然に作り出してくれます。特に湿気の多い梅雨や、乾燥しがちな冬の時期でも、室内の湿度を適度に保つことができるのは漆喰ならではの特徴です。
さらに、プラスターと組み合わせることで、その調湿効果は一層高まります。プラスターは多孔質な素材で、無数の小さな穴が湿気を効率よく吸収し、必要に応じて放出してくれるんです。湘南の沿岸部のように湿度の変動が大きい地域や塩害が心配される環境でも、漆喰とプラスターの組み合わせは強力な味方です。これにより、湿度や潮風に対する耐久性が高まり、建物の劣化を防ぎつつ、快適な住環境を維持することができます。
また、漆喰は火にも強く、自然素材で健康にも優しいため、住む人に安心を与えてくれます。左官職人がこてを使って仕上げることで、独特の質感やデザインを生み出すことができ、アール開口やドーム天井など、自由度の高い仕上がりが実現可能です。
日本の四季や、湘南など湿度や潮風の影響を受けやすい地域でも、漆喰とプラスターの組み合わせは、家族を守りつつ美しさと機能性を兼ね備えた理想の建材です。