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クラロウォールナットとは?希少な無垢材でつくる家の中心となる家具

─ 湘南・鎌倉でつくる、物語のある住まいづくり ─

写真の中の“木”に一目惚れして、家の中心に据えた話

クラロウォールナット材と出会った新木場の材木倉庫

ある日、海外の邸宅を紹介するハイエンドなインテリア写真の中で、ある一枚のテーブルに目を奪われました。
その瞬間、「この木で、家の中心になる大きなテーブルをつくりたい」と感じたのです。
これは建材ではありません。“暮らしの主役になる木”。その存在感に触発され、私たちは行動を起こしました。

クラロウォールナットという奇跡の木材

さまざまな種類の無垢材が並ぶ新木場の倉庫内部

ウォールナットといえば、世界中の職人や建築家から愛される高級木材です。
中でも「クラロウォールナット」と呼ばれる種類は、“ブラックウォールナット”と“イングリッシュウォールナット”のハイブリッド材です。
自然界では生まれない、人の手による“接ぎ木”によって生まれたもので、美しい杢(もく)模様が特徴です。

  • 計画的な植林ができず、偶然性に依存するため非常に希少であること
  • キルトやバールと呼ばれる模様が強く出ると、芸術作品として評価されること
  • 一枚板で数百万円になることもあるほど高価であること

材木との出会いは、新木場の倉庫にて

倉庫に立てかけられたクラロウォールナットの一枚板

この木との出会いを求めて、私たちは東京・新木場にある複数の材木問屋を巡りました。
何軒も訪れた末、ある倉庫の奥でついに理想のクラロウォールナットに出会いました。

  • 幅と奥行きがしっかりとあり、木肌の表情も豊か
  • “8人掛けのダイニングテーブル”にふさわしい存在感

思わず心の中で「これだ」と確信したのを覚えています。

家の中心に据えるテーブルという思想

クラロウォールナットの厚みと刻印が見える倉庫の棚

このクラロウォールナットで製作するのは、家族や仲間が自然と集まる大きなダイニングテーブルです。
その存在が、家全体の設計や素材選び、光の取り込み方までを自然と導いてくれました。

図面から設計が始まるのではなく、「想い」から始まる設計。
今回のプロジェクトは、それをまさに体現するものでした。

木が持つ力を、家に宿すということ

クラロウォールナットという名の芸術品と出会えたことは、
ただの家具づくりではなく、人生の物語を紡ぐような住まいづくりの第一歩でした。

この木が、これからの暮らしにどれだけ豊かさをもたらしてくれるのか。
それはきっと、住む人の人生の中で、ゆっくりと証明されていくことでしょう。

必要があれば、製作途中の写真や完成後の写真もご用意できます。
お気軽にお問い合わせください。