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湘南/鵠沼松が岡の洋館

Dec 2012. 06

和洋折衷 まさに湘南と呼ぶにふさわしい住宅街、お子様たちも独立され ご夫婦の老後を見据えたお建替えのプロジェクトです。

リクエストでお聞きしたのは、「湘南らしい明るく開放的な家は嫌いなんです」

え!一瞬驚きましたが 暗めで落ち着いたトーンの色合いで、古くからそこに存在していたかのような、「新築です という雰囲気は極力出さずに建て替えできますか?」なんかちょっと面白そう。と思いながらお話しを伺っていると

明治、昭和初期に見かけた和風住宅の母屋の横に建てられた 和洋折衷で洋館に日本瓦とか和製洋館とでもいう雰囲気の皇族や華族の住宅のようでした。

和の格天井の繊細さをあえて構造材で無骨に組み上げ、砂壁で仕上げた天井、
窓枠や腰壁/ドア枠の冠も大工の手加工で製作しました。
洋室に欄間、天井の漆喰のメダリオンにはレトロなペンダントライトを
始めは玄関に「中古の蔵のドア」を使われたいとのお話でしたが、気密性や耐久性を考え オリジナルで、欅の千本格子に鉄の組み合わせた蔵のドアをイメージして製作しました。
室内ドアのガラスもレトロな色付きガラスをはめて
大壁和室の建具には北斎!裏側には神奈川沖浪裏を使いました。